米中貿易戦争が新冷戦化するなか、日本企業の中国事業は山場を迎える。その中核となるのは、ヒトの問題だ。現下、諸データが示すように、中国の就職情勢が緊迫している。経済の低迷や外資の撤退(サプライチェーンの中国転出)により、失業者が急増する一方、日系企業内の人件費が引き続き上昇しているとはなぜだろうか。明らかに、労働市場の需給関係と乖離が生じているということだ。
このような不均衡を是正するには、1つの方法しかない。私独創の3階建®人事制度の導入以外に、実際に代案は皆無である。ほぼすべての人事労務問題を一挙解決する、唯一の道である。12年間の検証、70社以上の日系企業の導入実績・成功事例が何よりの証拠である。生き残りを賭ける総力戦、中国事業の継続に欠かせない前提である。
厳しい情勢下の企業経営をサポートすべく、2020年版3階建®人事制度ができあがった。「なぜ、導入が必要か」「導入しなかったら、どうなるか?」「どう導入するか?」という3つのキーポイントをめぐって、2回に分けて8時間をかけてじっくりと解説する――。
中国・3階建®人事制度セミナ―(2020年版)
<上海会場>
◆ 【前編】2019年6月11日(火)午後
◆ 【後編】2019年6月25日(火)午後
人件費の上昇よりも、上げた賃金を下げられないことや、胡坐をかいても悪を為しても解雇できない無固定雇用の年長従業員が、はるかに深刻な問題になっていないか。さらに、こういった現実を目の当たりにして嫌気がさして、入社2~3年で早々と会社を辞めていく有能な若年従業員・・・。
健全な流動性と新陳代謝機能の喪失。目下在中日系企業が直面する最大かつ本質的な問題ではないだろうか。繰り返している。これらの問題を一括解決するには、たった1つの方法しかない――3階建®人事制度の導入。
このたび、2020年版3階建®人事制度は、本質的に変わった。従来導入の難しさがほぼ解消され、数か月という短期間でも軽快なコンパクト感をもって導入できるようになった。このセミナーを、時間的間隔を置き、前編と後編の2部制にしたのも、その間隔を生かして、前編の内容を消化していただいたうえで、各社において各自具体的な課題を絞り込み、これらを後編に持ち込んで、より実務的な成果を得ていただくためである。
■【予定主要内容】
【前編】2019年6月11日(火)午後
● 「労務管理が難しい、うまく行かない」根本的な原因とは?
● 人件費上昇にまつわる種々の不都合のメカニズム
● 解雇機能はなぜ必要か?解雇できない場合の怖さ
● 日系企業は中国で「終身雇用」をやるべきか?
● 中国の労務管理における「癌」とは?根治できるのか?
● 間違った労働契約や雇用制度による失敗事例の数々
● 労務問題である以前に財務問題である!
● 問題を一括解決する3階建®人事制度の基本理念と枠組み
【後編】2019年6月25日(火)午後
● 前編のおさらい、3階建®人事制度の基本設計
● 解雇権と人事権の使い分けとバランスの取り方
● 賃下げを可能にする方法、降格を可能にする方法
● 生産性乖離の人件費上昇を抑制する方法
● 年長従業員も若年従業員もやる気にさせる方法
● 40代早期定年・役職定年の必要性と実施方法
● 人件費を固定費から変動費に変換させる方法
● ポスト不足を解消し、管理職の生産性を上げる方法
● 従業員の自律性を向上させ、管理を楽にする方法
● 3階建®人事制度の導入方法と事例学習
5月末現在、残席わずか。セミナー参加のお申込みは、こちら。