正しい病院のかかり方とは?自分の身は自分で守ろう

 病院、特に海外での病院のかかり方。私のやり方だが、参考として共有されたい。

1.受診メモの作成

 これは海外に限らず、日本国内にも適用。まず、自分の症状を漏れなく箇条書きで書き出す(日本語だけでも構わないが、可能なら英語等外国語併記)。いつから、どういう状況で、どのような症状かという受診メモ。この受診メモを保管して病院に持参し、診察の際に持ち出して主治医に見せてもいい。既往症や服用中の薬があれば、症状メモに併記しておこう。ただ他院ですでに受診した場合、その所見を記載しないこと。これからかかる病院・医師のセカンドオピニオンを得るために、あえて先入観を与えないことが大切だ。

2.医学の事前学習
 
 これも海外に限らない。自分の症状はどういう病気の可能性があるのか。ネット検索してある程度の事前学習をしておこう。医学の勉強は専門的すぎて、一般人にはできないかというと、そんなことはない。基礎知識の勉強だけでも十分。ネット情報が溢れているから、検索や学習には問題がないだろう。興味があれば、専門性の高い学術論文もたくさんある。PDF形式限定して検索するのがコツ。海外の場合、症状や病名、治療方法など難しい英語専門用語もこの際にメモに書き込もう。なぜなら、通訳でも分からない場合が多いからだ。

3.通訳の診察同行

 通常の英会話ができる人なら、日本語通訳の診察同行は必要ないだろうと思いがちだが、いや必要だ。たとえ日本語であっても、一般人で分からない医学専門用語がたくさんあるから、外国語になれば尚更だ。通訳は全科共通であって、各科の込み入った翻訳スキルをすべて持っているわけではない。通訳キラーにならないためにも、事前に準備しておいた受診メモにキーワードの日英対照一覧を付けておけば安心だ。私自身も、医学・医療専門用語について外国語どころか、日本語でも知らない言葉が多い。さらに準備したにもかかわらず、現場診察を受けて、事前学習で網羅されていない名称などのキーワードが出れば、医師に書いてもらおう。帰宅後もう一度ネット検索して勉強しよう。

4.医師の選択基準

 上記のようなことをしていると、「俺を信用しないのか」と不快そうな表情をする医師がいれば、その医師にはもう二度とかからないようにしよう。逆に、「あなたは患者としてよく勉強していますね」と熱心に病気のからくりを説明してくれたり、ほかに質問はないかと念を押してくれたりする医師ならば、是非長く付き合っていきたいものだ。医師の時間は限られている。患者1人あたりの診察時間が短ければ短いほど効率がよく、「売上」にもつながるからだ。露骨にさっさと片付けようとする医師もいるので、ブラックリストすべきだろう。

5.受診データ情報の入手

 要するに、カルテと検査データの開示。これは必須だ。私は診察を受ける絶対条件としている。診察料や検査料を払った患者には、これらのデータの所有権(少なくとも共有権)がある。自分の診断にさえ自信や責任を持てない医師、セカンドオピニオンを妨害・阻止しようとする医師は「悪医」である。絶対にかからないようにしよう。後日、万が一誤診や医療事故になって法的責任を求める際に、エビデンスが必要だから。そのためにもリスク管理策は欠かせない。私の場合、人間だけでなく、ペットにも診察・処置・投薬記録の電子データを保管している。

 「情報の非対称性」とは、 取引を行う際、商品等に関して当事者がもっている情報に当事者間で格差があることを指している。医療サービスにあたって、医師・病院と患者の間に多大な情報の非対称性が存在している。その格差を埋めるためにも、患者側の自己学習・自己防衛策が欠かせない。病院へいって、「お腹が痛いから、この薬を飲みなさい」だけでは済まされない。とことん、原因の究明をしよう――。A症状で、B病とC病とD病の可能性がある。今回は○○だから、B病と診断し、そこでE処置をし、F薬を処方する。そして処置の合理性や薬の副作用などといった情報もしっかり把握しよう。

 消費者教育が大切であり、患者教育もまた然り。権威妄信があってはならない。自分の身は自分の守ろう。

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