東京都は連日、コロナ感染確認者が200を越えている。状況が非常に悪い。経済を回さないとダメだと、経済と防疫が対置される2択になっているようだが、思うに、経済を求めるからこその防疫ではないか。
人は健康があっての仕事というが、社会も然り。感染者数が急増したところ、重症者数や死者数が少ないことや米国と比較しての相対的状況で自己欺瞞しても、コロナの拡大がズルズルと長引き、傷つくのは経済ではないか。
都合の良い情報を取り上げる。8割云々すら言わなくなった。論理の幼稚性、自己欺瞞性は、世界に嘲笑されよう。科学と哲学を軽視する国には必ずツケが回ってくる。要するに2度目の「自粛」ができない。この前提のため、不都合な情報や議論を切り捨て、都合の良い材料だけを動員して「空気」を作る。
一度徹底的にロックダウンすれば、随分コントロールがしやすくなる。それができないのが悲劇。夜の街とか若年層とかこれらが本質だろうか。論理的な議論ができないのは最大の悲劇。
今の日本にできることは、以下10大対策を含む2か月間の特別緊急事態宣言。本当ならばロックダウンだが、できなければ、少なくとも準ロックダウン。
① PCR検査の大幅拡大
② 陽性者の徹底隔離(五輪選手村の隔離施設化)
③ 夜の街の完全閉鎖
④ 企業テレワークの義務化
⑤ 東京等主要都市の準ロックダウン実施
⑥ 公共交通機関搭乗キャパの制限、社交的距離の徹底
⑦ 日本人の出国禁止、在留資格所持者以外の外国人の入国禁止
⑧ 困窮者の時限つきベーシックインカム制度の実施
⑨ 違反者への罰則実施
⑩ 台湾人感染症専門家を加え、独立特命チームの結成、施策根拠の透明化。
2月や3月時点で断固たる措置を講じれば、今の日本はだいぶクリーンな国になっているはず。大変残念だが……。至急、思い切った対策が打てなければ、状況がさらに悪化し、日本経済はそれこそ甚大な被害を受けるだろう。