「安全」と「安心」の関係

 「安全」と「安心」はまったく異なる概念。

 「安全」(Security)は、客観的状態。「安心」(Relief, Peace of mind )は、主観的感受。

 「安全」から「安心」が生まれるという現象は、100%の善ではない。「安心」から「無防備」という状態が生まれると、最終的に「安全」が損なわれるからだ。

 では、「不安」はどうだろう。「不安」からは「警戒心」が生まれ、「警戒心」からは「防衛」が生まれ、「防衛」からは「安全」が生まれ得る、というパラドックス(逆説)がある。

 政治家であれ、経営者であれ、国民や社員に、「安全」と「安心」を同時にコミットできるものではない。美辞麗句商法なのだ。まず、そういう政治家や経営者をみたら、「安心」しないほうがよい。

 目先の「安全」ではなく、あらゆる危険に備えができたときにしか、「安心」が生まれないし、生まれてはいけない。戦後の日本社会、長きにわたり、偽りの「安全」から生まれた「安心」は決して本物の安心ではなかったことは、いま、証明されつつある。

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