日本のXデーと第2マッカーサー

 昨日12月9日(木)夜の全日空921便で上海帰着。

 上海と東京のムードの温度差を改めて実感させられる。衰弱は刻々と進んでいる、日本。ムードも非常に悪い。今回日本滞在中の感想は以下三点。

 一、デフレが経済を浸食し、社会を疲弊させている。
 二、日本人(一部ではないが)のマナーが悪くなった。
 三、国民に本物の危機感が感じられない。

47742_2脱出!(2010年12月9日撮影・都庁)

 危機感はあるものの、いまだに議論らしい議論がなされていない。「感」にとどまり、行動が見られない。首相交替はもうどうでもいい。いまの状態だと、誰が首相になっても変わらない。民主党も自民党も見ているのが政権の座であって、日本の将来ではない。

 ここまでくると、以前にもブログで書いたが、日本には出口が一つしか残されていない。それは、「日本崩壊」と第二マッカーサーの来臨である。ソブリン・リスクが刻々と深刻になっていき、Xデーにいよいよ日本国債のデフォルトが宣告される。日本は、第二のマッカーサー、IMFの管理下に置かれる日は、日本再生のスタートを切る日にもなるだろう。

 日本は、必ず立ち直る。そのために、まず、崩壊せよ!非国民と指摘されるかもしれないが、一コンサルタントとして、日本株式会社に対する処方は、これしかない。

 そのときは、日本国民が最大な被害者となる。国家破綻とともに1000兆円規模の国民資産が消え、戦後の焼け野原に逆戻りも同然だ。一生コツコツと溜め込んだ小さな財産が道連れにならないためにどうすればいいのか、それを考える時期がきたのかもしれない。