クアラルンプールからスレンバンへ移住(1)~引越し前半

 5月27日(土)、大安。車がスレンバンの新居に初乗り入れ。前後2週間にわたる引越しの幕開け。庭の仕事がまだ続くが、室内の改装はかろうじて終わったので、カーテンの取付と新居整備。今日は試し泊まり。

 引越し1日目、無事終了。田舎移住を祝って、スレンバン市内の居酒屋「Matsu」で乾杯。意外にも料理がしっかりしていておいしい。

 今日は新居初泊まり。家具、ベッドがまだ搬入されていない空っぽの家、浮き輪の「ファーストクラス」フラットシートを利用することになった。

 5月28日(日)、新居の最終清掃。終了後、旧宅に帰宅。

 5月29日(月)、旧宅で引越しの準備が着々と進む。

 5月30日(火)、朝から、引越業者が来宅、第一陣は大きな家具の梱包と搬出。13時過ぎに、やっと終了。車とトラックがスレンバンへ向けて出発。

 15時過ぎ、2台のトラックがスレンバンの新居に到着。17時前に搬入作業が終了。時間切れで、開梱は次回に譲る。夜はスレンバンの韓国焼肉店「Hongik Univ」で食事。韓国人客が多く、お店は満席。新居泊。

 5月31日(水)、今日は新居でインターネット取り付け、プールの引き渡し・メンテナンス研修、エアコン保守、浄水システム工事が集中し、怒涛の1日。未整備の庭、砂山を背景にまず初泳ぎ。

 疲れたところ、激辛重慶火鍋が一番。もちろん、白酒。

 スレンバンの火鍋屋「簽手」。何と、クアラルンプールでも最近あまり見られない、豚脳みそを発見。これは白子に似て白子よりも珍味なのだ。日本人だけでなく、華人も食べられない人が多い。立花家の最愛である。しかも、「脳を食べれば、脳が良くなる」という中華の食原理。今日は2皿も食べた。

 6月1日(木)、翌日の本移動日を控え、旧宅に帰宅。第一陣の家具搬出が終わった旧宅は、愛犬たちのドッグランになったと、メイドから聞いた。

 6月2日(金)、「一粒万倍日」と「大安」が重なる開運吉日。スレンバンへ引越す。運転手を雇って車2台で、愛犬・愛猫を含めて全員新居へ移動する。昼前11時30分に新居到着。新居の2階から遠方の山が見えるほど高層ビルのない街である。これから、スレンバン生活が始まる。

 6月2日、スレンバン移住。田舎暮らしスタートの祝いで乾杯。

 スレンバンの物価は安い。同じイオンでもクアラルンプール店より1割ほど安い。レストランは1~2割、Grabは3割安い。エアコンの清掃点検メンテナンスは1台あたり、クアラルンプールは220リンギット、スレンバンは180リンギット、台数が多いので交渉したら、140リンギットになった。平均してクアラルンプールより、生活コストは2割ほど安く抑えることができる。田舎が素晴らしい。

 価格だけでなく、選択肢が少ないのもまた良い。人生は、選択に時間をかけたくない。選択肢の少ない場所に住むが良い。小さなコミュニティ、生命維持に必要な資源だけで十分。――あくまでも私の価値観ではあるけれど。

<次回>