待ち遠しい未来・・・

 今年もいよいよ後半に入った。初日の7月1日は、「社会保険法」の施行日でありながら、外国人社会保険加入関連のセミナーを開催した。

59873_2上海セミナー(2011年7月1日、花園飯店にて)

 キャンセル待ちが出るくらいの満席状態。日本企業の順法姿勢には脱帽だ。それと正反対に、社会保険事務所に出向いて外国人の社会保険加入手続きを尋ねると、「うーん、まだ上から通知が来ていない。待ってろ」といった感じ。溜息・・・

 中国の役人というのは、法律に罰則がついているかいないかをとても重要視しているようだ。罰則がついていなければ、何も焦る必要がないのではないかと逆に不思議そうな目線で人を見る。コンプライアンスというのは、罰則の有無に関係なく、すべての法令順守が絶対的条件である。

 法治度の違いが一目瞭然だ。

 6月27日、イギリス訪問中の温家宝首相が演説中に、「未来の中国は、民主、法治、公平、正義を十分に実現する国家になる」に言及した。この「未来」とはいつだろうか。とても、待ち遠しい。

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