ハノイの蛇料理(2)~贅沢尽くしの蛇フルコース

<前回>

 ハノイのジビエ専門店「Nhà hàng Thành Long」。いよいよ本日のメインイベント、蛇料理がやってくる。

蛇肉の炒め物

 もっともオーソドックスなのは、蛇肉の炒め物と唐揚げ。蛇肉はどういう味かというと、うなぎのような、淡白な白身魚に近く、コリコリしたところはカエルに似ているかもしれない。しかし、そのコリコリ感はやはり蛇にしかない。カエルの肉は骨があまりなく、塊状であるが、蛇ははるかに薄くカエルの肉よりも繊細である。

蛇の唐揚げ

 蛇の内臓も珍味である。よく火を通せばまず問題なく美味しくいただける。ただ量が少ない。それは1匹の蛇だけだから、たくさん取れるわけがない。

蛇内臓

 焼鳥の場合、骨入りつくねがあるように、蛇も同じだ。骨せんべいという食べ方もある一方、蛇は小骨が多いので、一層細かくしたうえでひき肉をまぜてつくねにしたほうが美味しい。さすがベトナム料理だけに、春巻きという発想が生まれたわけだ。ハーブ類とのハーモニーは抜群だ。

蛇つくね春巻き

 蛇肉はカエルの肉に似ているということもあって、最後に番外編の食べ比べとしてカエル料理も注文。予想通りの対比結果で、蛇肉がカエルよりも繊細だったことが確認できた。

蛙の炒め物

 ご馳走様でした。

<終わり>