「職住分離」が破たんか、マレーシア現地ビジネスを検討中

 私の「職住分離」が破たんを迎えようとしている。

 一昨年(2022年)後半、ベトナムの一般コンサルから撤退した。その分、仕事の量が減り、ずいぶん楽になったはずだが、スレンバン自宅を購入すると、手続きや改装工事に追われた。それが1年続きで昨年(2023年)10月に終わってみると、そこから、やっと本格的に生活を楽しむ余裕ができた。と、そう実感するようになった。

 しかし、余裕を楽しむことも2か月という束の間。何か物足りなさを感じ、落ち着かなくなる。そうしている間に、スレンバン現地の経営者たちと交流を深める機会にいろいろと恵まれ、自ずとビジネスの話が出てくる。その誘惑が絶大である。ついにマレーシアでビジネスを始めようかという判断を迫られる段階に至った。

 私は11年前に「職住分離」という一念でマレーシアへ移住してきた。それはマレーシアは「仕事」の場になり得ず、あくまでも単に「住む」ための場所だったからだ。しかし、コロナ期間を経て、職住一体化というスタイルが定着するにつれて、マレーシアという場所の定義も自ずと変わってきたのだ。

 仕事をしないことを前提に、それを確固たる形にすべく、今まではマレーシア現地法人の設置をせずにしてきたが、いよいよ会社設立も現実味を帯びてきた。1月末をめどに一度リサーチに着手し、本格的に意思決定をしようと考えている。