愛するゴン太、虹の橋へ旅立つ

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 2024年3月11日夕刻、我が家の長男ゴン太は、15年158日の生涯を閉じ、虹の橋へ旅立った。安らかに深い眠りのなか、私たちと一緒にいる夢を見ながらの旅立ちだった。ゴン太は待ってくれている。そして、ある日再会し、寄り添いながら虹の橋を渡り天国に向かう。愛するゴン太と一緒に。

虹の橋

天国の少し手前に、「虹の橋」と呼ばれる場所があります。
誰かと寄り添いながら暮らしていた動物たちは、
亡くなったあと、この「虹の橋」のたもとへと旅立ちます。
そこには動物たちのための草原や丘が広がっていて、
皆が駆けまわり、ともに遊んでいます。
たくさんのごはんやお水、日差しもあって、
あたたかく快適に暮らしているのです。
病気があった子も年老いた子も皆、健康と元気を取り戻し、
ケガや障害があった子も丈夫な体になり、
まるで過ぎ去った夢の日々のように過ごしています。
動物たちは幸せで充実した暮らしをしていますが、たった1つだけ満たされないことがあります。
それは向こうの世界にいる、彼らにとってかけがえのない人を恋しく思っていることです。
ある日、動物たちが駆け回って遊んでいると、
1匹の犬が急に立ち止まり、遠くを見つめ出しました。
彼の目は輝き、全身が震え始めます。
突然仲間たちから離れ、草の上を速く速く、飛ぶように走っていきます。
彼はついにあなたを見つけたのです。あなたと最愛の友人は再会を果たしました。
あなたと彼は固い絆で結ばれ、二度と離れることはありません。
あなたは愛情に満ちたキスを何度も顔に受け、愛おしい頭を再び優しく撫でます。
そして、信頼に満ちたその目をもう一度見つめます。
あなたの人生から長い間失われていたものの、一度たりとも忘れることのなかったその目を。
そしてあなたたちは、寄り添いながら虹の橋を渡っていくのでした……

<次回>