善が伸びる悪が消える、メカニズムを作るのが私の仕事

 10月27日(木)。朝8時、自宅を出て蘇州へ向かう。蘇州Y社の評価制度の最終確定と中間管理職全員の目線合わせ(均一の考課基準で評価するため)。

 Y社では、3か月前に、初の中国人総経理が誕生した。新総経理のZさんは若い30代前半の有能な女性で、「立花塾」の一期生でもあった。まだ未熟さが残っているが、前向きの姿勢とものをはっきりいう姿勢は気持ちがいい。

 12時30分、打ち合わせ終了。そのまま、車に乗り込んで上海へ戻る。午後のアポは14時30分、車内で持参した弁当で昼食を済ませる。献立は、自宅のアイさんが作ってくれた小型肉まん6個。素朴な味で美味。

66755_2移動中の車内ランチもなかなかおいしい

 14時30分、上海でD社の打ち合わせがスタート。今年4月に実施した新人事制度について、総括と問題点の洗い出し。

 全体的に実施状況が良好。不良社員数名が自発的に離職した。これは何よりだ。労働契約法実施後、経済補償金を悪用する事案が続出するなか、崩れて逆転した「善」と「悪」の損得関係を何としてでも是正しなければならない。目標がどうやら達成したようだ。私が設計した人事制度に、「悪いじめ」と「悪排出」の仕掛けが多数盛り込まれている。現場の人事責任者がうまく運用してくれたようだ。

 ただ課題がないわけではない。全体的な「自律」機能の付与、モラルやモチベーションの向上は今後喫緊の課題となる。「いまは、ようやくスタートラインに立った」と、総経理のK氏が語り、2012年新年度の従業員意識改革コンサルティングを当社に依頼。

 疲れたが、充実した一日だった。

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