不平等こそ平等だ、巨大工場の人事改革

 日曜日から月曜日、山東省煙台市出張。K社の人事制度改革はこれでキックオフした。

 従業員7000名という巨大工場、どのように手をつけていくか。初回訪問は、経営陣への枠組み提案と現場中堅への聞き込みである。

54178_2煙台の海、のんびりしている街

 同じラインで同じ仕事をしているのに、なぜ給料が違うのか?せっかく熟練工になったのになぜ会社を辞めていくのか?サボって不良品を出す従業員もコツコツがんばる従業員もなぜ給料に格差がないのか?能力のない幹部はなぜいつまでもポストに座り続けられるのか?・・・

 他人との比較で様々な不満が噴出する。日本もないわけではないが、中国の労働現場はとにかくこれが突出している。そこで、単なるいわゆる「公平」や「平等」を求めていろいろと手を打っても、この種の不満は決して消えることがない。あるいは、逆に劇症化する可能性もある。

54178_3海産物豊富な煙台市内のレストラン

 「結果の平等よりも、機会とルールの平等」。これは、私の鉄則だ。換言すれば、「平等な機会とルールのもとで、個人の主観的意思と能力で、結果には必ず格差がつく」。もっとわかりやすくいえば、「最終的な不平等こそ、平等だ」ともいえる。

 7000人の運命と幸福、工場と会社の経営。私の肩には責任が重くのしかかっている・・・。夕食は、市内の海鮮レストラン。K社の担当者たちに囲まれての宴会で、酒を進められたが思い切って飲むことができなかった。責任から生まれるストレスか・・・

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