LCCエア・アジア搭乗雑記(1)~香港空港税とホットシート

 7月4日午前浦東発の東方航空MU701便で、1時間20分遅れて午後14時に香港到着。香港空港内のHSBCでマレーシアへの送金状況を確認して、19時55分発のエア・アジアAK1575 便でマレーシアのペナンへ向かう。

 はじめてのLCC( Low-Cost Carrier=格安航空会社)利用。香港空港では人影まばらのターミナル2でチェックインする。噂の長蛇の列もなく、快適でスピーディーだ。スタッフが笑顔を浮かべて、中国大陸の一般航空会社(非格安)よりも対応が良い。

83323_283323b_2香港空港ターミナル2とエア・アジアのチェックイン風景

 香港空港の場合、メインはターミナル1で、エア・アジアのような一部のキャリア(LCCがほとんど)がターミナル2でチェックインしても、結局搭乗は移動してターミナル1で行う。ターミナル2には搭乗口がないのだ。チェックインを終えて、ターミナル1に移動すると、さっそく空港税の払い戻し手続きを行う。

 香港空港で即日乗り継ぎの場合、空港税は払い戻してくれる。異なる航空会社で別々に航空券を購入した場合、空港税は自動的に加算されすでに支払っているので、手続きを取って払い戻しを受けられる。ターミナル1出発ロビーのチェックインカウンターEの一角にある目立たない「Air Passenger Departure Tax」が手続の場所だ。

83323_383323b_3これで香港の空港税が払い戻された

 無表情な女性係員に、当日上海から香港までの東方航空の搭乗券、香港からペナンまでのエア・アジアの航空券(Eチケットのプリントアウト)と搭乗券、そしてパスポートを添えて提出すると、3~4分で手続終了。空港税の現金120香港ドルがその場で渡される。

 何だか得した気分だ。早速そのお金で空港レストランで粽とお粥の夕食を済ませる。LCCのエア・アジアでは、機内食が有料で食べないつもりでいるからだ。

 20時過ぎ、やっと搭乗開始。私はホットシートを購入したので、Express Boarding優先搭乗の特典で早々と機内に入る。「ホットシート(Hot Seat)」とは、一列目や非常口の足元の広い座席と前方数列の座席のこと。赤色で他の座席と区分されている。一般の航空会社だと、早めに空港へ行って座席を指定する。空いていれば無料で取れる(ただし、キャセイ・パシフィック航空など一部のキャリアでは有料)のだが、保証されていない。エア・アジアの場合、インターネット上でチケットを購入すると同時に、ホットシートも指定・購入できるので、有料の代わりに権利の早期確定ができて安心だ。

83323_483323b_4エア・アジア機内と非常口のホットシート

 85香港ドルを払って、私が購入したのは非常口座席だった。離陸後、空席になっていたあと数席のホットシートに、一般席から中国人乗客がこっそりと移ってきた。さすがに客室乗務員が気付いて元の席に戻したが、思い起こせば、上海のコンサート会場でもよくあることだ。――中間休憩後に後方座席からごそっと観客が前方の空いているS席に湧いてくる。あまり微笑ましい光景ではないが・・・

 エア・アジアに提案したい――。ホットシートの機内販売をするとよい。事前購入は85香港ドルだから、機内販売なら100香港ドルでどうだろう。同社では、機内食の事前購入が割引になっている。同じルールで・・・

<次回>