中国で公務員試験に100万人殺到、一部倍率6847倍のポストも(10月25日付、サーチナ記事)。
公務員は、日本でも中国でも「公僕」という。「僕」とは、「下僕」「召使い」のことだ。このような職業はこれだけ中国で人気があるのは、どれだけ国民の奉仕精神が高いことか。争って、下僕や召使になろうとしているのだ。
このニュースをよく読んでいくと、最後にこう書いてある――。「・・・気象部門や辺境地域の郵政や監察など(の職位)は、これまでと同様に人気がなかった」。あれあれ、「下僕」や「召使」でも、人気と不人気があるのか。人民に奉仕し、滅私奉公の仕事だったら、どんな職位であれ光栄であって名誉である、そんなはずじゃなかったっけ?・・・
「もし、皆が下僕になろうとしていたら、それはもう下僕じゃない」。中央テレビの番組司会者・白岩松氏のコメントが一針見血だ。
「君は、将来大きくなったら何になりたい?」「僕、腐敗官僚になりたい」。ある小学生が作文で将来の理想や抱負をこう語った(2011年3月14日付「京華時報」)。
下僕になりたい大人たち、腐敗官僚になりたいお子様。どっちが本当か、どっちが嘘?