1月9日(水)、ミャンマー出張4日目。午前からティラワ経済特区視察。視察を終えてヤンゴン市内に戻ると、私のミャンマーに対するイメージというか、予測が少し変わった。
従来の企業進出は、まず伝統的な労働集約型産業が先頭に立って、そこから自動車や電機などの製造業、最後に流通や小売といったサービス業、内需型産業へと展開していく、このようなプロセスをたどるが、ミャンマーでは恐らくその順番が少し狂ってしまうかもしれない。つまりもしかすると、サービス業先導、あるいは同時進行があってもおかしくない。
整備された道路
ティラワ隣の韓国・中国企業団地へ電力を供給する発電所
というのは、ティラワ経済特区・工業団地の建設はまだスタートを切ったばかりで、道路の整備ははじまったものの、電力や港湾、鉄道などのインフラ関連は時間を要し、本格稼働まで3~5年はかかるのではないかと。
かといって、胡坐をかいていられない。昨日のミャンマー国内メディア報道では、ミャンマー投資委員会(MIC)がコカコーラの工場設置をすでに承認したことが報じられている。また、ペプシも合弁企業の設置に動き出している。現に最後のフロンティアといわれるミャンマーだが、消去法的に考えれば、この国を取って代われる国は存在するのだろうか。答えは明白だ。
いざ、ティラワあたりにきちんとした工業パークが形になって出来上がった時点で進出を検討しては遅くないか。現段階のミャンマー進出が時期尚早かどうか、判断するのは各社それぞれだが、逆にいまなら何ができるかを考えたほうが早いのかもしれない。