なにわ人情、大阪商工会議所の思い出

 大阪では、大阪商工会議所のLさん夫婦と6年ぶりの再会。土佐料理店「司」で焼酎1本、日本酒1本半を空ける。

94320_2旧交を温める、Lさん(左)夫婦と

 Lさんとの付き合いは長い。遡って2001年当時、私は起業して間もなく、新米コンサルタントで名も売れずどこに行っても相手にされない。ちょうどそのとき、中国某地方政府から声をかけられ、日本での投資誘致セミナーの開催手配と通訳をやってくれないかと。ボランティアで働く代わりに、投資セミナーで30分ほどの講演時間を頂戴する約束を取り付けた。

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 早速企画を大阪商工会議所に持ち込むと、中国室担当のLさんから快諾を得る。投資セミナー当日、通訳・脇役として30分ほど講演するが、緊張のあまり原稿棒読みで終始し、到底講演といえない大失態を演じる。

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 にもかかわらず、以降Lさんから商工会議所での単独講演の誘いを受ける。講演料も3万円から次第に5万円になり、私は飛び上がるほど喜んだ。だから、言ってみれば大阪商工会議所での講演は私がコンサルタントとして本格デビューの登竜門だったといっても過言ではない。Lさんは紛れもなく私を抜擢した恩人だった。いまでも感謝の気持ちでいっぱいだ。

 旧交を温めることって本当に素晴らしい。そして、なにわ人情・・・。