結婚23周年記念、結婚相手選びの条件とは

 7月24日、結婚23周年記念日。美味しい肉を食べたいという妻のリクエストもあって、ルーズベルトで夕食を取ることにした(参考記事:「2009年10月17日 <上海>ルーズベルト・ステーキハウス、すべて最上級の喜び」)。肉は絶品で、そのあとの一本のシガーもまた最高だった。

100825_2100825b_2肉のためのシガーか、シガーのための肉か、相性ピッタリの両者

 毎年のこの日、妻と水入らずで美味しいものを食べ、静かに二人だけの記念日を祝うのが我が家の定番行事だ。あと2年で何と銀婚式だ。時間が経つのは早いもので、苦楽を共にしてもう23年も経ったのだ。

 「どうやって、立花さんのような人を見つけたんですか、教えてください」。いつも、私ではなく、妻が周りの中国人女性に聞かれる。
 「彼?どこがいいんですか、優しそうに見えても怖い時は結構怖いし、性格は良いとは言えませんよ」と妻が答える。
 「でも、社長じゃないですか。しかも、有名になったし・・・。こういう人を(結婚相手に)見付けるといいですね」
 「結婚したときは、彼はただの貧乏学生だったのよ、しかも留年中で・・・」。妻が笑う。何を隠そう。私は留年中の学生結婚だったのである(妻は社会人だが)。
 「だから、知りたいんですよ。凄い有望株を見付けたんじゃないですか。有望株を見付けるコツって何ですか」
 「えっ、有望株?そんなこと、考えたこともないわよ」。妻は大笑いする。私も大笑いして補足する。「彼女は株音痴で、たまたま買った株が当たったんです。運ですよ、運。といっても、株は下がるかもしれませんよ」

 結婚相手選びで、ときどき回りの友人から相談を持ちかけてくることが度々ある。私は、結婚コンサルタントをやっているわけではないし、自分の経験も乏しいから、とても責任ある回答を返すことができない。自分自身の感覚からすれば、結婚って完璧に「唯心」のことではないかと。資産や所得、学歴あるいは社会的地位といった「唯物」項目よりも、もっと非可視なものに注目したい。それを列挙するのなら、3つあると思う。

 ――共通の価値観があること、互いにサバイバルする力と意志があること、そして、相手に頼りすぎない、期待しすぎないこと。