今日、乗ったタクシーの運転手との会話を伝えよう。もちろん、運転手は中国人、乗客である私と妻が日本語で会話していることを彼が確認したうえでの発言、会話だった。会話の発端は、タクシー予約ソフトウェア利用にあたっての乗客と運転手の姿勢と誠実さだった。
運転手 「中国人は嘘つきだ。お金のために、嘘を平気でつくし、人を騙しても悪いと思わない」
立花 「中国人は全員が全員で嘘つきではないよ。いい人もいるじゃないか」
運転手 「いるよ、いい人は。けど、探すのに苦労するぜ。10人中に1人くらいはいい人はいると思う。俺は中国人、お前たちは日本人、言うのは恥ずかしいが、中国人の平均素質は日本人に及ばない。何よりも誠実じゃない、中国人は。いや、誠実な人は損するから、誠実じゃなくなるんだよ。中国人そのものじゃなくて、この社会が悪すぎる」
立花 「おっしゃる通りかもしれないが、なぜ、中国はこうなったのだろうか」
運転手 「鄧小平に問題があるんだよ。彼は中国を豊かにしたけど、あの『白猫黒猫』理論が間違っている。白猫でも黒猫でもネズミを捕まえさえしてくれればいい猫だというのは、まさにその通り。今の中国は、努力しても汚職しても、金を手に入れさえすればいいのだ。倫理道徳も誠実さもいらない」
立花 「日本だって、いろんな悪い人もいれば、悪いこともあるよ」
運転手 「確率の問題さ。10人の日本人に悪い奴は1人だとすれば、10人の中国人に悪い奴が9人だぜ」
・・・・・・しばらく、私は言葉が出ない。