上海のタクシーは全然捕まらない。正確に言うと、配車アプリを使わないと捕まらない。
どのタクシーも配車アプリを駆使して客を取ろうとしているようだ。さらに奇妙な現象だが、乗客がチップを上乗せしなくても、配車アプリ会社が「奨励金」を運転手に支払っている。市場シェア拡大を狙ったインセンティブだとは思うが、この莫大な投資をどうやって回収するのか、どこで利益を上げているのか、配車アプリ会社のビジネスモデルが見えない。
一般タクシーより少々料金が高いハイヤーも配車対象となっている。運転手の不正な客取りを防ぐためか、運転手との金銭の授受が一切なく、すべて登録クレジットカードやプリペイド形式で決済を行う。
こういう上海の街、寒風のなか、道端で手を高々と上げるのが馬鹿馬鹿しくなってきた今この頃だ。