<KL>イスラム国家だからこその豚テーマか、スペイン料理「El Cerdo」

 無性に豚肉が食べたくなる。豚タブーのイスラム国家マレーシアに住んでいると、そういうときがある。日曜午後のコンサートが終わると、向かったのはChangkat Bukit Bintangにあるスペイン料理店「El Cerdo」

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 16年前のスペイン旅行、一番印象に残ったのはやはりあのハモン。生ハムのことで中国の「金華ハム」のスペイン版といってよかろう。塩漬けにした豚肉を長期間低温乾燥な場所に吊るして乾燥させる。イベリア半島原産であの有名なイベリコ豚から作られるのは、ハモン・イベリコという。ハモンは料理にも使うし、また薄く切ってそのまま、前菜やワインのおつまみとして食べる。

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 タパスも見逃せない。タパスといえばスペイン流のおばんざい。これもまた酒のつまみには最高。小イカのオリーブオイル煮やスペインオムレツなどの定番をつまみ、1本のワインがあっという間に消えていく。 メインの前にもう一品欲張りたく、ハーフボトルの赤リオハとソーセージを注文。

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 最後の締めくくりは、少々値が張るが、贅沢にイベリコ豚のパエリア。待つこと45分、フィナーレのパエリアが登場。

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 米党で決して洋食に強くない私にとっては、パエリアは最終的に胃袋を癒し、総括仕上げ役的な一品なのだ。なんといつも食べ慣れた黄色のサフラン系ではなく、醤油味でしっとりと炊き上げられた、いかにもわれわれ米民族の嗜好にぴったりの変わったパエリアであった。

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 パエリアは具材の組み合わせや使用米のタイプ、汁気の具合などによって千差万別。といっても私は特定の好み傾向がなく米料理なら無節操に何でも頬張ってしまうほどのパエリアファンである。それにイベリコ豚が具材になってくれると、もういうことなし。

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 「El Cerdo」はスペイン料理専門店といっても、豚料理専門店のイメージがより強い。店のいたるところに豚テーマの装飾が施されている。

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 イスラム国家のマレーシアでは、宗教的なタブーとされる豚をここまで強調していいものか。いや、むしろこれを狙っているのかもしれない。豚肉が恋しくなった非マレー系の客がこの店をめがけてやってくるのである。本日も満席。

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 最後のカプチーノまで、豚モチーフで楽しませてくれる楽しい店であった。

 

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