日本の光と影、複眼的目線の養成も社員旅行の目的

<前回>

 7月13日(月)、北海道社員旅行5日目。最終日は午前中だけ旭川市内の自由行動、買い物、午後は解散・移動となる。4日間の観光日程、ほとんど雲ひとつない青空が一変して雨模様。なんと幸運なことだったのだろう。

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 4泊5日の北海道旅行。美しい自然だけでなく、日本の文化や社会も断片的ではあるが、ある程度参加者に体験してもらうことができたと思う。良いことばかりではなく、光と影の両方を見てほしかった。

 某飲食店では、頼んだドリンクが来なかったことで聞いたところ、日本人店員から「それは私が取った注文ではないので、分かりません」との答えが飛んできた。さらに、「何回も呼んでいるのに、何で注文取りに来ないんですか」「今日はホールスタッフが1名突然休みましたので、仕方ありません」

 「中国と同じではないか、これじゃ」・・・。深層を探るとおそらく原因が多種多様だろう。スタッフ人数対顧客数で見れば、人員不足が明らかだ。急な欠勤に対応する余裕のないぎりぎりのスタッフ数で運営している店。重労働と比例しない低賃金問題や非正規雇用の問題はないだろうか。さしあたり、低価格販売が利益を圧迫しての無謀な低コスト経営になっていないだろうか。

 「中国に比べると、日本は安すぎる」。旅行中に、中国人スタッフが何度も何度も口にする言葉だ。それは単なる価格の額面比較よりも、商品やサービスのコストパフォーマンスを意識した感想であろう。その辺は消費者層の委縮、さらに地方の場合人口の激減やゴーストタウン化、高齢化・・・。問題は錯綜しているし、根が深い。

 ここ十数年の日本社会の変化、多くの影を作り出している。そんな影の数々をも中国人スタッフに見てもらい、根源探究のヒントになればと願っている・・・。

 社員旅行は月曜午後、旭川空港での解散をもって終了。私は羽田乗り継ぎで火曜未明にクアラルンプールに帰還。

<終わり>

コメント: 日本の光と影、複眼的目線の養成も社員旅行の目的

  1. 二木田さん、本質の部分に触れる、良い問題提示をいただきありがとうございました。実はフェイスブックでも同じようなコメントを書き込まれました。後ほど今日の記事でお答えしたいと思います。

  2. 「おもてなし」はいくら-稼げるサービス業へ、政府も後押し
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150715-00000012-bloom_st-bus_all

    今日、こんな記事が出ていました。サービスがお金につながっていないってことですね。

    昔はそれを企業が評価してお金を出していたわけですが、サービス業の低賃金化によって企業はお金を出さなくなりました。サービスの質は、社会全体のモラルに支えられているから、給料が下がったからと言って、すぐに落ちていくものではないけれども、徐々に落ちていき、失われたサービスの質を再び元の水準まで戻すのは容易なことではないでしょうね。

    産業革命後も、低賃金化が著しく進んだ結果、モラルの荒廃がひどくなって慌てて労働環境の改善が行われたそうですから、歴史は繰り返すということでしょうか。

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