上海空港回想、いまはゴールドラッシュのタイムラグ期か

 土曜日、早朝のクアラルンプール発マレーシア航空MH388で上海へ向かう。この便はここ3年間ほぼ毎月乗っている。MH370便事故のあと一時搭乗率が3~4割くらいの時期もあったが、最近はリストラの減便効果も現れて搭乗率がかなりアップした。今日はビジネスもエコノミーも満席。

 浦東空港の入国もまた大混雑。待ち時間45分。私が中国駐在になった94年当時は、まだ上海は虹橋空港しかなかった。そのときの入国はほとんど列がなく、せいぜい2~3分で終了。98~99年ごろになるとやっと列が少しできるようになったが、ちょうど良いタイミングに浦東空港が開港し、状況が一気に緩和した。

 2000年8月に私が上海に再上陸。浦東空港が相変わらずやや過疎状態が続くなか、SARSが襲来し、一気に超過疎に転落。その後客足が回復しつつも、第2ターミナルが運営開始、またもや緩和。本格的に混み出したのはここ3~4年ではないだろうか。爆買い群衆のほかに外国人も急増した。

 中国ブームのゴールドラッシュ。経済の減速が目立ち始めたところ、まだまだ殺到する群れ。ある意味でタイムラグで説明できる現象なのかもしれない。ただこの時期、全般的に新参組にはかなり厳しいのではないだろうか。他人事ながら冷や冷やして入国手続きを済ませた。

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