ご臨終宣告受けたパソコンが復活、中国のサバイバル精神

 マレーシア事務所で使っていた2台のパソコンが故障した。先日、機体を交換して事務室の配置を一新した。

 ダメになったパソコンだが、1台はデスクトップ。使用歴7年、ファンが壊れ、バッテリー切れ(セットされた時刻が飛ぶ)、その他諸問題が併発し、いよいよ立ち上げることもできなくなり、ご臨終を宣告された。

 もう1台はVAIOノートパソコン。買ってまだ3年だが、ハードディスクが壊れたとサービスセンターで診断され、高額な修復コストをかけるよりも買い換えたほうがいいとほぼ絶望的だった。

 で、念のため上海事務所の外注中国人ITスタッフに聞いたら、とにかく上海まで持ってきてくれといわれたので、先日の上海出張時に持参した。そこで信じられないことが起こった。

 まずはノートパソコンは数分で立ち上がった。なんとハードウェアではなく、ソフトウェアの問題だった。もちろんハードウェアの交換などは不要で修理代金もまったくかからない。

 次、デスクトップはやはり重症。にもかかわらず、ITマンは「古いパソコンですが、しっかりしてますし、スペックも悪くない。捨てるにはもったいない。大画面ですから会議室においてウェブ会議用には都合がいい。修理しましょう。まだまだあと4~5年は使えますよ」。どうやらIT専門家の内輪ネットマッチングで必要な型番の部品を調達できるらしい。

 私は古いものをなかなか捨てられない人で、それ以上嬉しいことはない。2台のパソコンはこれで見事に復活。中国はITの強い国だというが、技術的なことはよく分からないが、この種のサバイバルの精神には敬意を払いたい。

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