ミニ視察と雑想@クアラルンプールLot 10伊勢丹

 久しぶりに、クアラルンプールの「Lot 10 伊勢丹」へ行ってみた。

 まず、驚いたのは、グランドフロアは一変したことだ。従来の「和」テーマの芸術的ギャラリーがなくなって、通常の洒落た商品展示に変わった。

 以下、私の2017年3月6日付のブログの一節抜粋引用。

 「『Japan Store』よりも、全館を通して『Nippon Museum』といったほうが適切だ。燦爛豪華、素晴らしい。素晴らしすぎる。ずいぶんとお金がかかっているだろうから、その初期投資は何年で回収できるのか、まず答を探し求めたくなる。・・・『Japan Store』は前途多難だろうというのは、私の率直な感想である。繰り返しになるが、立派な「Museum」から購買行為を引き出し、さらに利益につなげる道筋が見えていない」(以上自分ブログ引用)

 概ね予想が的中した。

 ただ、Museumは撤去されたようだが、Museumのコンセプトは抜けたわけではない。客よりも従業員の人数が多い状態が変わっていない。依然として赤字状態ではないかと推測する。

 日系百貨店の場合、シンガポールの高島屋(これも今までの話だが)以外、成功事例はもうおそらく出ないだろうという私の誠に乱暴な予測は徹底的に外れてほしいのだが・・・。

 どうしても日系でやらなら「飲食百貨店」をやったほうがまだマシだという私の乱暴な言説もあったが、Lot 10の4階に新しくオープンされた「J’s Gate Dining」はその線をたどっているような感じがする。

 ただ従来の伊勢丹4階の飲食店に比べると、「J’s」のほうがフードコート的なムードで客層が全体的に若い。それはそれで棲み分けしていいのだが、最終的に客単価の問題、採算性の問題は避けて通れない。

 日本国内と違って海外特に東南アジア、マレーシアの場合、日本食の稼ぎ頭でもある飲料部門の売上が極端に低いのだ。日本国内の居酒屋系ならFD比率はフード:ドリンク=6:4といわれているが、こちらは8:2、下手にすると9:1くらいではないかと思う。

 そこでどうしてもフード依存の利益を稼ぎださないといけない。とってもしんどい。「J’s」の運命はどのようなものか、展開を楽しみにしている。

<写真>Lot 10 4階「J’s Gate Dining」

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