ペナン食い倒れ日記(2)~咖哩麺の出汁に欠かせないのは豚血

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 正午、ペナン市街地に入ると、ホテルのチェックインを後回しにして、まずは昼食を食べることだ。

 目指すは住宅街の中にある咖哩麺(カリーミー)の店「Hot Bowl White Curry Mee」。実はツアー出発の前夜、フェイスブックでマレーシアの友人から投稿があって薦められた店だった。

 ここにくれば、まず食べずに帰れないのはもちろん、看板料理のカリーミーだ。玉子麺と細いビーフンのミックスに厚揚げ、蝦、蛤、イカそして豚の血(塊)が具材になっている。

 好みで具材を「要」か「不要」と選択することもできるが、思うには全種類が欠かせない。特に豚血はスープの出汁として独自の旨みを出しているだけに必須だ。日本人でダメという人も多いが、大変残念だ。出汁確認のために、単品のスープもとってみた。もう言うことなし。

 サーブされたカリーミーは、好みで辛味噌を入れて食べるのだ。その辛味噌をスープに混ぜてコナッツミルクの風味と一体になった時点で、カリーミーのクライマックスを迎える。

 カリーミー以外にも旨いものが多い。とりわけ、白切鶏(蒸し鶏)とLoh Bak(ローバク=鹵肉)がお勧め。白切鶏はとてもシンプルな味わいでいかにも鶏らしい鶏という食感が素晴らしい。これと対比になるのはやはり、ローバクの濃厚で複雑なフレーバーである。

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