ペナン食い倒れ日記(6)~蛙のお粥、栄養満点胃腸に優しく

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 第4ラウンド屋台食の後半、野菜と主食系はローカル中華系に転戦する。あったあった、蛙のお粥だ。中国語では食用蛙は「田鶏」(ティエンジー)と呼ばれている。「田鶏粥」というのは、蛙のお粥のことだ。

 「田鶏粥」は、香港やシンガポールでも食べたことがたくさんあるが、ここ「紅園」のそれと比べると、前者のほうが全般的に出汁を丁寧に取っており、お粥そのものの品質が高い。これに対して「紅園」の「田鶏粥」は何と言っても、具材である蛙の量が多い。肥えた蛙のぶつ切りがゴロゴロとこれでもかと入っている。

 蛙というと、ギョッとする日本人もいるだろうが、世界的に見ても決してゲテモノ部類とは言いがたい。フランスでもよく蛙料理が出るし、アジアの場合華人圏全般、ベトナムなども蛙を食べている。蛙は低脂肪、低カロリー、低コレストロールで、アミノ酸、カルシウム、燐や鉄分が豊富な栄養の高い食材である。

 お粥とコンビを組むのはやはり麺類、あの不滅なChar Kway Teow(チャークイティオ)。これはもう東南アジア華人圏の国民食といっても過言ではない。ただ国や地域ないし店によっては味が微妙に違うので、いろいろ食べ比べるのが楽しい。

 外食が多いと野菜不足気味になるので、野菜をしっかり取らねばならない。これも定番だが、あの空芯菜の炒め物。旨い!

 ご馳走様でした。

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