沼津食い倒れ日記(9)~満喫満足、「山正」の美食美酒

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 沼津の寿司店「山正」。吸盤系が面白そうでタコの吸盤塩焼きも注文してみると、これはこれは絶品。大きさからするとおそらくオスの吸盤だが、歯ごたえがあっても硬さを感じさせない。下処理はかなり丁寧にされている。

 金目鯛も刺身だけでは物足りないので、かぶと焼きを注文。海外の日本料理店では金目鯛は高級品中の高級品で、手が出ないほど高価だ。それに比べて日本国内は本当に安い。胃袋に納めておかないと悔いが残る。

 いつもなら料理をつまんでから寿司というパターンだが、今日は料理と寿司が並行。どっちがメインどっちがサブか分からない。それはそれでいいのだ。別にルールなど設ける必要はまったくない。ウニがうまいと思ったら、次は太刀魚炙り。

 アジもまた絶品である。5月~7月頃という旬から少々外れているが、味は遜色ない。脂が乗っているし、さばき方も上手。

 酒もどんどん進む。日本酒の種類の豊富さや品質の高さ、やはり海外は本番国内に太刀打ちできない。特に地方にやってくると、知らない蔵元が多く料理に合った地酒を次から次へと飲める。気がついたら酩酊状態。

 本当にご馳走様でした。

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