無給の大統領はなぜ強いか、金銭欲より名誉欲の優位性

 今回の米中貿易戦争は、本物だと私が言っていたら、以前貿易戦争が何回もあって、いずれも米国が屈服したのに、なぜ今回は本物だと言い切れるかと聞かれた。

 私の回答はシンプル――。トランプ大統領は無給で働いているからだ。無給とは正確にいうと、トランプ氏は5000万円ほどの大統領年俸を辞退し、法律上の関係で1ドルの年俸を受け取っていることだ。

 金を受け取らない人間ほど怖いものはない。個益を度外視してあらゆる判断と行動ができるからだ。

 ただ、トランプ氏は無欲ではない。マズローの欲望5段階説に基づけば、トランプ氏は最上段階の「自己実現欲求」のさらに最上段の「歴史に名を残す」辺りではないだろうか。

 私は以前に何回も言ってきたが、政治家はある程度の資産家でなければならない。ボランティアでなければならない。金銭欲を排し、名誉欲を中心に仕事をしなければならない。

 政治家の清廉とは、清貧ではない。清貧だからこそ金銭欲に駆られるのが世の常だ。しかし、日本ではこういう論理は到底通用しないのが残念だ。

タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。