煩悩や苦痛は人生の薬味、疑ってはじめて信じ得る

 煩悩や苦痛があるとすれば、それは人生の薬味だ。本来の味を引き立てるための薬味だ。

 私は産業化された宗教を一切信じない。宗教という商売が「消費者の購買欲」を煽るには、「人生の苦痛」を意識させればよい。それだけ簡単なことだ。

 宗教は信ずること、哲学は疑うこと。信じてからは疑えない。疑ってはじめて信じ得る。疑うことは、信じ得る根拠を得ることだ。

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