香港デモ現地取材(5)~飲茶の注文に学問あり、デモ前のひと時

<前回>

 九龍デモ取材。移動のことも考えて昼食は、尖沙咀フェリーピアを見下ろす「翠園(Jade Garden)」で取る。JTBの紹介サイトでこうコメントされている――。

 「本格的な飲茶をリーズナブルに楽しめる広東料理レストラン。その上、味には定評があり地元でも人気が高く、昼夜問わずいつもにぎわっている。また、窓からはビクトリア・ハーバーと香港島を眺めることができる」

レストランの窓から眺めるビクトリア・ハーバーと香港島

 景色は確かに素晴らしい。観光客にはお勧め。飲茶の味は悪くないが、突出しているわけでもない。ただ値段はリーズナブルとはいえない(クアラルンプールの4~5倍)。場所は場所だから、仕方ないだろう。

焼売4種盛り合わせ

 とはいっても、香港に来たら、飲茶は欠かせない。飲茶の注文は結構奥深い。飲茶というのはストーリーづくりである。好きなように注文すれば良いわけではない。フレンチなら前菜からスープ、魚、肉、デザートまでと一通り決まっているから、分かり安いかもしれないが、飲茶は目印がない。

潮州蒸粉果

 決まりではないが、私の場合は、「軽→重→軽→重…」という自分ルールを守っている。点心はいろんなタイプがあって、まず軽めの蒸し物から入る。3品目あたりスポット的に揚げ物を入れ、そしてもう一回軽めの蒸し物に戻り、さらに野菜物を入れる。この「軽→重」の繰り返しは人数にもよるが、大体3回か4回で終わりにする。

湯葉包み揚げ

 最後の主食は、軽にするか重にするかはここまでのストーリーで決まる。全体的に軽系中心なら、最後は「乾炒牛河」や「福建炒飯」のような油を使った炒め物(重系)でボリュームを出せば良い。逆に「軽→重」の繰り返しが多く胃袋に負担がかかった場合は、お粥やスープ麺あたりのあっさりした軽系で締めくくると良い。

焼味頼粉

 本日の前半は軽重のバランスがよく、主食は軽重のどちらでもOKという状況だったので、「焼味頼粉」という一品にした。焼味とはローストガチョウや鶏、チャーシューなどの肉類(やや重系)だが、頼粉とはスープ・ライスヌードル(軽系)のことである。軽重混合の主食で胃袋も大満足。

 最後に、気になることが1つ。日曜の昼時は基本的に満席が常識だが、このレストランは2割も埋まっていない。やはり、デモの影響だろう。

<次回>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。