レバノンにもゴーンにも完敗、日本の惨状と似非保守愛国者

 ゴーン氏はレバノン政府の要請を受け入れ、1月8日の会見で、自分の逮捕は日本政府関係者も関わった陰謀と訴えたが、実名は挙げなかった(1月17日付ブルームバーグ)。

 日本は完全にレバノンにやられている。「友好関係の維持から、ゴーン逮捕事件の陰謀に絡んだ日本政府関係者を名指ししない」といわれて、日本は何も言えなかった。事実無根なら、日本政府はなぜ、「名指しするなら、してみろ」と堂々といえないのか?事実無根なら、日本政府はなぜ、自分の論理で、「自身の潔白」を証明してみせないのか?

 これからゴーン氏の捜査と裁判はレバノンで行われるだろう。レバノン当局が日本に証拠の提供等司法共助を求めてくる。そんなものを開示して法廷で審理されたら、それこそ日本政府も困るだろう。そこで国家間の「司法取引」が行われる。ゴーン氏の1件はこれで打ち切り、あらゆる真相が闇に葬り去れる。

 だから、言っている。日本政府が世界のどこと戦っても勝てない理由は、非論理性と組織がらみの腐敗にほかならない。負けて当然。教訓を生かせないなら、これからも負け続ける。会社の金をネコババしたとされる三流経営者に負けるなら、国家としては四流以下だ。悲しい。

 まあ、これが政治だ。ゴーン氏がダーティだとすれば、政治はもっとダーティだ。

 ゴーン氏のことを罵り、日本やれやれと高らかに正義の声を上げる保守愛国者たちは、左翼の花畑と何が違う?左右が違っても花畑は一緒。そんなものだろう。

 愛国とは、何だ。声高に叫ぶだけなら、誰でもできる。結局、ルサンチマンのガス抜きと傷の舐め合いだけではないか。罵りの大合唱から何も生まれない。

 愛国とは、国が余所になめられないように、自己批判、自己否定、自己再生することであって、誰にも負けないよう強くなることにほかならない。真の愛国者になれ!

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