新型コロナ危機対処、日本の官僚組織と政治家はなぜ怠惰なのか?

 2月26日付ニューヨークタイムズの社説『コロナ対処できぬ日本は、五輪主催できるのか?』。一部抄訳する――。

 「日本国民はこう通告された。数日継続する重症でなければ、ウイルス検査に行くな。医療機関に迷惑をかけるな。実際は、日本は限られたリソースを重症患者に集中投入しながら、これらのリソースを増やす努力をしようとしなかった。安倍氏は政府の疫病抑制義務を日本国民に転嫁したのである。彼はもしやこう考えているかもしれない。検査しなければ、感染確認件数が増えない」

 「一部のウォッチャーが指摘したように、これは(危機)現実受入れ拒否と怠惰の現れである。日本の官僚組織は『事なかれ主義』が横行し、杓子定規や前例踏襲が何よりも重要であり、体制を揺るがし得るあらゆる状況をも回避しようとする。目前の危機であれ、警告を発した者は、逆に危機を招来した原罪として糾弾されかねない」

 「安倍氏は権威的なリーダーシップに馴染みがないわけではない。彼は自己目的達成のために、ルールや慣例の打破には躊躇しない。たとえ違憲のリスクを冒してでもだ。なぜ、新型コロナの件で、もっと動こうとしなかったのか?もっと果断な行動を取らなかったのか?答えは非常にシンプルかもしれない。それは、単に、興味がないからだ。個人的にも政治的にも興味が湧かないからだ」

 ほぼ本質を突いた論説である。

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