新型コロナ生体検査レポート、それでも早期発見早期治療しないのか?

 中国では、初の新型コロナウイルス病変肺の生体検査(肺移植手術)が行われ、そのレポート(Clinical Pathology of Critical Patient with Novel Coronavirus Pneumonia (COVID-19))が発表された――。

 「肺組織全体は、肉眼検査でびまん性うっ血性外観または部分的に出血性壊死を示した。主な病理学的肺変化は、上皮細胞の増殖、萎縮、落屑および扁平上皮化生を伴う細気管支炎および肺胞炎を示した。大規模な肺間質性線維症、および部分的に硝子変性、さまざまな程度の出血性肺梗塞、小血管過形成、血管壁肥厚、内腔狭窄および閉塞、肺間質に浸潤する焦点性単球、リンパ球および形質細胞がみられた。肺胞のうっ血が顕著であり、浮腫液、落屑した上皮細胞、および炎症細胞が含まれていた」(この節は自動翻訳使用)

 別の病理(患者死体)解剖報告では、「肺に濃厚なネバネバ分泌物が充満し、呼吸阻害と心血管系統障害を起こしていた。大面積の壊死が見られ、黒に近い紫褐色を呈している」と述べている。PDFファイル6ページの写真に対照すると、その通りである。医学素人であっても、このような状態をみると、新型コロナウイルス肺炎はインフルエンザと根本的に異なる病気だということが分かるだろう。

 コロナウイルスの検査をしても、必ずしも正しい結果が出るとは限らない。だから、経過をみて重症にならないと、検査をしなくていい。

 というロジックは果たして成立するか、この議論はやめておこう。ここで、1つの質問だけさせてもらおう。「もし、あなた、またはあなたの家族に新型コロナウイルス感染の疑いがかかった場合、あなたはそれでも、『検査しなくていい』『軽症よりも重症になってから治療すればいい』といえるのか?」

 専門家や政治家の意図がどうであれ、人間はまず自己防衛本能に頼ろう。自分を護る、大切な家族を護る。

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