創業20周年記念夕食、初心に戻れと神の訓示をいただく

<前回>

 7月1日、創業20周年記念。UKファームで質素な夕食で祝う。食事込みのパッケージであるから、質素なセット料理でも文句を言えない(当たり前だ)。お酒持込で何品か追加料理を頼めば、ある程度の「祝い」が可能であろうと計画を立てた。

 お酒の持ち込みについて事前に電話したら、「25リンギットの持ち込み料をいただきます」という返答なので、OK。あとは追加料理だけ注文すればいいと考えた。しかし、いざ現場にいってみると、様子が違っていた。

 料理は予想通りのセット料理よりも、単なるぶっかけご飯。考えればこれだけ格安のパッケージだから、贅沢に期待するほうがおかしい。お酒も無事持ち込めて、氷まで用意してもらった。問題は追加料理。メニューをくださいと頼んだら、ない。

 コロナ期間中に客があまり来ないから、食材の仕入れを最小限に抑え、追加料理など想定されていなかったのだ。お酒のつまみがほしいといったら、ピーナッツをもってきた。ほかに料理らしきものはないかと聞いたら、ランチョンミートならあると。

 最終的にランチョンミートの卵炒めがわが食卓に上った。これがまた素朴で旨いこと。焼酎がどんどん進む。思い起こせば、創業当時、金がないから、しょっちゅうこの手のものを食べていた。

 思わず目頭が熱くなった。初心に戻れという神のメッセージであった。ありがとう。本当に感謝します。

<次回>

タグ: