差別用語ではない、「中共」は正式略称である

 私は記事のなかに「中国共産党」のことを「中共」と略称することがある。なんと、「中共」が差別用語だと思い込んでいる日本人がいることを初めて知った。

 中国の公式検索エンジン「百度」では、「同義語:『中共』は一般に中国共産党を指す。中国共産党は、略称『中共』」と歴然として記載されている。

 中国共産党の機関紙をはじめ中国国内メディアは、「中共中央」や「中共十九大」(中国共産党第十九次全国代表大会)との略称を使って報道している。

 中国共産党自身も、中華人民共和国国内メディアも、公式用語として使っている表現は、なぜ日本人が勝手にこれを差別用語扱いするのか、さっぱり理解できない。

 日本語に関しても、三省堂大辞林第三版の解説では、「ちゅうきょう【中共】「中国共産党」の略」と記されている。差別用語など、とんでもない。

 さらに、日本の放送禁止用語を調べると、「『中共』は、中国共産党の略。ただし、中華人民共和国・中国の言い換え語として使ってはならない」となっている。まったくその通りだ。「中国共産党」は政党であり、「中国」を「中国共産党」に置き換えてならない。区別する必要がある。「日本」を「自民党」に置き換えていけないのと同じだ。

 日本人はやたら略語を使いたがる民族とはいえ、「自由民主党」を「自民党」としたところ、差別用語と抗議する人がいるのだろうか。差別用語かどうか、見極めるうえで最重要指標は、当事者本人の意思表示である。本人自身も認め、使用している正式略称を、他人が勝手に差別用語扱いするとは、前代未聞だ。

 中国共産党は、略称「中共」である。

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