食い倒れムアール(4)~漁村でアッサムフィッシュやエイを食す

<前回>

 食い倒れムアールツアー2日目。昼、ホテルで地元の友人と待ち合わせして、軽く街を案内してもらい、共に昼食をとるという予定だ。今回は、歴史の探求などは一切なく、食べ物にフォーカスしているので、早速目的地のレストランを目指す。

 場所はパリジャワ(Parit Jawa)という漁村。ムアールの街を出て、南下して12~13kmのところ、マラッカ海峡沿いに位置している。寂れた村には何軒かのローカル食堂が軒を連ねているが、外国人客はまったく見ない。ローカル色満点。素晴らしい。

 後からネットで調べても、日本語情報は水産漁業の学術論文くらいしか出ない。ただ、中国語情報が多い。「巴冬漁村」で検索したらたくさんの情報がヒットする。漁業従事者の多くも華人だった。グルメレポートも、YouTubeでは中国語版がほとんど。

 今回のお目当ては、スパイシーな庶民派料理の代表格、あのアッサムフィッシュ。「アッサム」とは、酸味のあるタマリンドのこと。アッサムの果汁と数種類のスパイスを使った煮魚料理アッサム・フィッシュは、カレーとも違った複雑なフレーバーをなしている。

 同じソースで、エイの切り身も調理されている。なかなか珍しい食材と思ったら、現地ではかなりポピュラーで、大学の学食では日常的メニューとして供されているという。

エイの切り身

 この類の料理だと、とにかくご飯が進む。うまみのある濃厚な汁だけでも、ご飯が食べられてしまう。村には何軒もの食堂があって、次回は違う店で食べてみたい。

 ご馳走様でした。

<次回>