2021年も後半に入った。コロナはまるまる1年半続き、年末にかけて、切り札とされるワクチンの効用の有無が見えてくる。
シンガポールは、ワクチンを切り札にしない数少ない国だ。withコロナ時代の準備に着々と動いている
(参照:『コロナは消えない、withコロナ社会へのロードマップ』)。希望あっての失望、失望あっての絶望。絶望を免れるためにも、失望を前提に準備に取り掛かる。シンガポールは理性的な大人である。
「ワクチンが失敗した場合」という仮説。ほとんどの日本人は言霊として、忌避している。最悪に備えて、良い結果が出れば、喜びが倍増する。最悪の結果になっても準備ができているから怖くない。それこそ、本物の「安全安心」ではないか。
日本人の幼稚性は、いつまでも治らない。「安全安心」は、決して安価ではない。