これさえできれば、どんな世界でも生き残れる

 「経営管理者にとって最重要の仕事とは、すでに起こった未来を見極めることである。社会、経済、政治のいずれの世界においても、変化を利用し、機会として生かすことが課題となる」(ピーター・F・ドラッカー『断絶の時代』)

 ある期間にわたり経済や産業で起こっていることを連続的にスナップ写真を撮るように分析すれば、変化を示すパターンが認識できる。私の言葉に置き換えると、「変化の中から不変を見出す」ことだ。

 どんな変化にも、一定のメカニズムがある。そのメカニズムは「不変」たるものだ。資質不足の経営者は、懸命に、変化を避けようとし、せいぜい変化に備えて準備をし、変化を乗り越えようとする。受動的にだ。すると、まずは変化を予測しなければならない。予測は当たったり外れたりする。不確定要素に満ちた今の世界では、多くの予測が外れている。

 コロナなんて、誰もが予測しなかった。できなかった。ここまできたら、「未曾有」「想定外」で逃げても何ら意味もない。「未曾有」を前提にし、「想定外」を想定するのが経営者の仕事なのだから、それができなければ、経営者失格だ。

 「How」という技術的な部分を追いすぎ。最近の経営者には、「Why」を問う力が欠けている。すると、本質(不変な部分)に近づくことができない。教養不足だ。これもドラッカーの言葉だが、「マネジメントとは、まさに伝統的な意味における教養である」。教養とは、決して紳士淑女の有閑ゲームではない。サバイバルの基礎体力である。

 生き残るだけではない。大チャンスをつかむ好機でもある。周りがバタバタと倒れ、淘汰されると、反比例的にチャンスが増える。だから、「変化を利用し、機会として生かすことが課題となる」とドラッカーが言っている。

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