ヤブ医者にやられないために

 日本人は、「教えてください」というのが好き。学ぶことが美徳だから、そうなったのだろう。でも、片方が「教える」で、もう片方が「学ぶ」という時代は、とっくに終わっている。

 たとえ、物凄い高度な知識であっても、ネット検索すれば、ある程度の「学び」ができるわけだ。

 例を挙げよう。医学。Xの症状があった患者が病院に行く前に、まずネットで勉強する(緊急でなければの話だが)。Xという症状には、A病気、B病気とC病気の可能性(疑い)があるとしよう。では、どっちだろう。

 さらに勉強を進める。A病気なら、X症状と平行して、Y症状も同時に見られるが、どうもY症状はない。すると、A病気ではなさそうだ。では、B病気とC病気のどっちだろうか。それはZ検査をしなければ分からない。

 ここまで勉強できたのと出来ていないのと、状況が違ってくる。さあ、いざ病院にいって先生にかかってみると、「あなたはA病気ですね」と言われたら、患者から「でも、私にはY症状がありませんよ」と返してみよう。先生が青ざめる瞬間だ。患者をなめたらアカン。

 逆に先生が「では、Y症状がありますか」と聞いてきて、さらに「Z検査をしましょう」ときたら、それはまともな先生であることがわかる。検証は、自己防衛の基本である。

 先生に質問することは、決して無礼ではない。そこで怒る先生がいたら、二度とかからないほうがいい。このような学習と検証は結果的に、先生という専門家のさらなる学習や研鑽を促進し、好循環をなし、その先生自身や他の患者のためでもあって、公衆利益につながるものだ。

 病院はほんの一例に過ぎない。専門家に「教えてください」よりも、まず自分が「学ぶ」こと。どんなに手を尽くしても手に入らない情報や知識、スキルもあるだろう。そのときになってはじめて「教えてください」と頭を下げればいい。もちろん、お金がかかる場面もたくさんあろうから、きちんとお金を払おう。情報はタダではない。

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