アホか、「ミスあってはいけない」

 日本人には1つの致命傷がある――。ミスに対する不寛容さ。自他ともに。

 以前、日本の某レストランで料理を間違えたミスに遭遇した。すると、店長が飛んできて懸命に頭を下げて謝罪した。で、私は謝罪はもういいから、何で間違えたかと原因を尋ねようとしたら、店長はとにかくひたすら「申し訳ありません」。応酬がしばらく続いていると、店長から、謝っているんだから、もういいだろうという目線を感じるようになった。

 「ご迷惑をかけてすみません」。ご迷惑について謝っても、なぜ迷惑か、その「なぜ」を避ける。誰だって間違えるのだから、なぜミスに不寛容なのか。ミスを犯したら、烙印を押されて、先が真っ暗。そうすると、人間はミスを隠ぺいしたくなる。敗者復活のルールがないから、おかしいのだ。

 政治家の「不規則発言」。なんで、発言に規則があるのか。失言を恐れていると、規則に則って発言するしかない。原稿の棒読みがいちばん安全。ミスはありえないから。今度また、原稿の棒読みが別の罪状で批判される。あまりにも、酷過ぎる。この国の国民は。暴言も失言もあっていいじゃないか。

 「ミスがあってはいけない」というのは、世の中もっとも大きなミス、もっともアホなミス。

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