出口戦略の不在、日本人はなぜ問題を先送りするのか?

 何よりも、出口戦略が最重要というが、日本人は出口戦略が不得手だ。一度決めたルール(計画事項)に縛られてしまい、成果が見込めない、目標が達成できないと分かっていても方針転換がなかなかできない。

 なぜ、そうなるのか。大きな原因は、計画を立てたところの責任問題にある。成果を出せないとなると、当初の意思決定(What)に誤りがある。誰(Who)がそう決めたのか。知らないうちに、問題は事(What)から人(Who)へとすり替えられる。

 和を以て貴しとなす。そういう文化・社会的背景をもつ日本人には、人(Who)相手の問題はもっともデリケートな問題であり、回避傾向にあるのも理解できる。デリケートであればあるほど感受性が高く、あらゆる問題はまず「誰の問題」かが問われる。しかし、第一義的な問題は問題(What)であり、誰(Who)ではない。

 つまり、問題解決の方法論に問題が生じているのだ。そこで、問題解決がうまくいかずに、問題を先送りしてしまうのだ。問題の先送りは問題をさらに大きくする元凶だが、それは表向きに誰(Who)も関与していないので、人の問題になりにくい。実は全員(Who)が問題解決の当事者であるが……。

 ついに問題が大爆発する。その場合は、「未曽有」という客観に責任を転嫁し、「予想外」という主観を免責することで損失計上して、おしまい。結局、損する、大損する。

タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。