国民の声を聞くよりも、ほかにやることがあるだろう

 国民全体意思の総和=国益?答えはNO。

 国民の声とは、非常に抽象的な概念で、雑多な私益の積み上げにしかならない。水と油は「分断」になる。しかし、水も油も票であるから、政治家にしてみれば、水も油も混ぜる方法を考えてしまう。その時点ではもう政治ではなくなっている。

 統治とは、帝王学がベースになっているが、今の時代では帝王学たる学問はもう捨て去られている。君と臣と民の関係が逆転して、下剋上の世界だ。どんな馬鹿なやつでもソーシャルメディアで一丁前に騒いでいる。うるせー、お前は下がってろの一喝どころか、一国の総理まで「聞く力」をアピールするほどの軟弱ぶり。

 トップとは、聞く力(ロボットでもできる)よりも、考える力と決断する力。そんな君主格の人物は、今の日本では、区議にもなれない。

 日本は良くならない。民主主義の一時停止しなければ、無理。愚民のノイズと足引っ張りでどうにもならない。

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