犬の縄張り意識とNATOの東方拡大

 我が家の愛犬たちは普段は大人しいが、よその動物が庭のフェンスに近づいてきた時、激しく吠え立てる。それは縄張り意識で、「ここから先は自分たちの縄張りだから、これ以上近づくな!」という意味合いで吠えている。

 縄張り意識は多くの動物に共通する自己保存の本能である。その境界線付近で滞留したり威嚇の姿勢を見せたりすると、相手に噛みつかれたりする。

 NATOはソ連崩壊後にどんどん東方拡大し、いよいよロシアは自分の縄張りが脅かされかねないところまでくると、警告の吠えから実力行使の襲撃に変わり、牙を剝きだし、相手に噛みつく。

 ロシアは猛犬である。

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