トランプ支持だがプーチン罵倒という層、そのからくりとは?

 トランプ支持だが、プーチン罵倒という層が存在する。どんな論理に基づいているのだろうか。

 トランプは米国の下層という弱者を助けようとしたのだが、プーチンはウクライナという弱者を虐めている。弱者同情という論理で説明できる。「なぜ」を問うことで少し掘り下げてみよう。

 米国の弱者はなぜ、誰に、虐められていたのか?バイデン民主党とウオール街、ビッグ・テックが結託し、国際金融資本がグローバリズムをつくり上げ、底辺を搾取してきたのではないだろうか。いわゆる「ディープステート」(略称:DS)が犯人だった。

 トランプはそんなDSと戦ってきた。最終的にDSの巨大勢力に勝てなかった。2020年の大統領選では、バイデン民主党の不正疑惑問題が解決されないまま、トランプは負けた。DSを憎んだトランプの支持者層は決してこの経緯を忘れていないはずだ。

 次の問いは、ウクライナ国民という弱者はなぜ、誰に、虐められているかだ。この辺の経緯は長く、別記事を参照してほしいが、簡単にいうと、プーチンは素直にDSのいうことに従わないきかん坊だった。このきかん坊をなんとしてでも叩き潰したいわけだ。プーチンが潰れれば、邪魔者が消えるだけでなく、ロシアのエネルギーという巨大利権もDSの手に落ち、鬼に金棒で本当の意味で世界制覇が可能になる。

 そのうえ、戦争それ自体で軍需産業が繁盛し、DSは大儲けするわけだ。だから、プーチン・ロシアを最後の最後まで追い詰め、ついに戦争に追い込んだ。それ以来、バイデンは戦争の早期終結を望まず、ゼレンスキーを操り、戦争の長期化を狙った。

 メディアをみよう。DSはトランプを叩いたときと同じ手法を使い、強大な西側メディアを総動員し、プーチン叩きのプロパガンダを嵐のように展開した。

 もう1つの事実がある。トランプは大統領在任中に「連露抗中」戦略を取り、プーチンと仲良くしていた。今回のウクライナ侵攻に対しても、トランプはプーチンのことを絶賛した。なぜ、そうなっているのか。一連の事実はすべて上記の仮説(文脈)を裏付けているのである。

 さらに戦争の長期化、対露制裁で本当の被害者・弱者は誰だろうか。最終的に、エネルギーや食糧危機、物価上昇、インフレあるいはスタグフレーション、その影響・コストは諸国の庶民に跳ね返ってくるだけだ。ウクライナ国民を含めて結局、弱者がDSに虐められるという構図は何ら変化もない。むしろトランプがいなくなった分、逆に悪化している。

 戦争を支持しているわけではない。ただ戦争をもたらした本当の悪、その本質を見失ってはいけない。弱者同情の気持ちは理解できる。弱者同情している人の多くそれ自身も弱者である。単純に弱者の自己投影でウクライナを同情し、表向きの悪であるプーチンないしロシアを憎むという気持ちはよく理解できる。

 ただしその気持ちは逆にメディアを含めて悪人たちに利用されている。善悪の単純二極化、レッテル張り、それは左翼社会主義者の常套手段である。誰がロシアの肩を持てば、すぐさまに「お前は戦争を支持するのか」とレッテルを張り、叩き潰す。これは中国の文化大革命とどう違うのか。

 結論を言おう。トランプもプーチンも同じ敵と戦っている。トランプを潰した敵は今、プーチンを同じように潰そうとしている。弱者云々という表面よりも、物事の深層・本質を見てほしい。

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