プーケットに来たら海鮮を食べずに帰れない。マレーシア生活の長い私は、どうしてもマレーシアと比べてしまう。結論からいうと、マレーシアのほうが断然上。
まずは値段。プーケットは国際的観光地だけに値段が高い。マレーシアも一応観光地はあることはあるが、プーケットほど高くない。一般の街と観光地の格差もそれほどではない。プーケットは異常だ。良い意味でブランドができたというが、悪く言ってしまえば、ぼったくり(特にタクシー)。
プーケットの海はもう、汚い。とても泳げた海ではない。マレーシアの東海岸に比べたら、天と地の差がある。プーケットはそのブランドで値が付く。不動産開発も進んでいる。あちこちに工事現場があってどこもリゾートコンドミニアムやビラ。なかに未完成の放置物件も多数あった。
次に味。これは単に個人的嗜好になるが、シーフードに限らずタイ料理全般、甘酸っぱさが目立つ。系統的に似ているので、料理のバリエーションが少なく、単調になりがち。乱暴な言い方だと、タイ料理はトムヤムクンとグリーンカレーの2品さえ食べれば十分。
マレーシアはマレー系や中華系、インド系料理がしっかり棲み分けしているので、その分メリハリがあってスッキリする。シーフードに関しては中華風の調理法が主に使われている。たとえば、蝦の椒塩炒めの1つにしても、本番中華風はしっかりしているが、タイ風の出来上がりはなぜかふにゃふにゃ感が目立つ。張りがあってほしい。「角が立って」ほしい。
ということで、総合得点では、マレーシアの勝ちである。