ランカウイの旅(3)~島だからシーフード、常識と非常識

<前回>

 ランカウイは島。島だから美味しいシーフードが安くたらふく食べられる。これは常識?それとも非常識?答えは「場所による」である。

サバ産の魚(アカハタ)

 ランカウイ島には海鮮料理店が多い。グルメガイドを検索しても、シーフード関係の投稿やコメントが多い。基本的に「島=海=シーフード」という構図が固定観念になっている。何を隠そう、私もその1人だった。

巨大ブラックタイガーはチーズ焼きにして赤ワインと一緒に

 しかし、先日のプーケット旅行で少しイメージが変わった。プーケットには小さな漁港がいくつか点在しているものの、漁業の街ではない。故に漁港特有の雰囲気がなく、大変失礼な言い方だが、あくまでも観光客相手のショービジネスにすぎない。

こちらのハタは活魚だった

 ランカウイには漁港さえない(調べたが見当たらなかった)。海鮮料理店には豪快な水槽がなく、細々と「ショーケース」がいくつか並べられているだけ。店主が薦めてくれたアカハタはサバ州のサンダカン港から水揚げされたものだった。

ララ(アサリ)は少々痩せているが味はGood

 とは言っても、ランカウイの海鮮がまずいわけではない。美味である。活魚も死んだ魚も旨い。妻の言い方だと、「きっといい死に方だったに違いない」。そうだったのか。成仏を祈りつつ、美味しくいただいた。

イカの塩卵揚げも旨い

 ご馳走様でした。

<次回>