フーコック島は、ヌックマム(魚醤)の産地。ヌックマムを土産に買って帰りたい。しかし、2つの難題が横たわっている。
まず、「知らない」問題。ヌックマム工場へ行きたい。しかし、妻が複数のベトナム人に聞いても、「ヌックマムって何?」と不思議そうな顔。おかしいな。ヌックマムを知らないベトナム人もいるのか?あり得ないことだ。
では、写真を見せようと、ヌックマムの写真を見せたら、大笑いされた。発音の問題だった。「ヌックマム」ではなく、正しい発音は「ヌッマム」だった。その「ク」は余計。「モーニング」の「グ」もまた然り。
次に、「運べない」問題。なんと、航空会社によっては、ヌックマムの入った手荷物預けを拒否することがあると聞かされた。万が一瓶が割れると、その独自の臭い匂いが染みついた機内貨物室の清掃が大変なことになるからだ。
しかし、その話が出るまでもなく、工場の販売員がプラスチック瓶のヌックマムを勧めてくれた。これでは絶対に割れる心配はない。なるほど。
結果的に、購入したヌックマムはもちろん1本も割れることなく、全数マレーシアの自宅に安全到着した。