マレーシア(5)~老後の暮らす場所

<前回>

 クアラルンプール郊外の外国人用の高級マンション、2~3LDKの物件は、20万米ドル(1600万円)。さらに、シンガポールの隣のジョホール・バルになると、この価格ではビラ(一軒家)を入手することができる。緑がいっぱい、温暖な気候、治安のよさ、英語も通じる・・・日本人の老後生活にぴったりではないか。

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49122b_2リッツカールトンKL、無料アップグレードされたスイートルームに泊まる

 ロイター時代の後輩で現在独立して日本人向けの海外年金運用に取り組んでいる木津さんの年末挨拶の一節を借りると、こう書かれている。

 「Kenshin社が目指す道は、単なる海外資産運用アドバイスにとどまらず、海外での移住を前提とした総合移民サポート企業になることです。当初は南の島での日本人村建設を想定していましたが、ビジネスインフラと医療設備が整っていて、何歳までも生き甲斐を持って働くことのできる場所での日本人村建設を目指します。国内のニュースは暗いニュースばかりが聞こえてきますが、香港や中国には脱サラしても海外で生き生きと働く日本人が沢山いることに気づかされます。問題なのは、国家の古い仕組みや慣習を変えられない人達なのであって、日本人という民族はまだまだ捨てたものではないということに、海外で起業したことで気づかされました」

49122_3リッツカールトンKL、こちらも無料招待のアフターヌーンティー

 日本人村の建設は別としても、老後海外で悠々自適な暮らしを目指すのは、もはや夢を語る段階を超え、いよいよ現実味を帯びてきたのではないかと思う。

 私自身もアジアの中で老後過ごせる場所を転々と探している。タイのチェンマイ、インドネシアのバリ島、フィリピンのマニアやセブ、オーストラリアの東海岸、台湾、そして、今回マレーシアではかなり魅かれたのである・・・。

 1月4日、香港経由のキャセイ便で上海へ帰還する。

<終わり>