習い事の罠、親がこうして子供をダメにしてしまう

 子供は、外国語の学習よりも、リベラルアーツがはるかに重要。

 リベラルアーツ――。私の解釈では、(論理的)思考力、表現力、創造力という自由になるための3つの力。では、ピアノなどの楽器を学ぶならいいか。違う。単に楽譜通りに「play」だけではない。ショパンになりきることだ。ワーグナーなら音楽と哲学の接点をみつければ、3つの力が融合することができる。そこで真の自由が生まれる。

 「みんなと仲良くするんだよ」。――日本人の親がこうして子供をダメにしてしまうのだ。「議論」と「喧嘩」を混同し、上辺の「和」を求め、奴隷性の遺伝子をしっかり受け継がせてきた。

 戦後のGHQ教育を批判する人が多いが、その教育を受け入れる土壌があってこその話である。韓国人の事大主義を批判する人も多いが、日本人の無原則な米国追随こそが事大主義でなければ何なのか?自省なき日本人は次世代にもマイナス影響を及ぼし続けている。

 日本人は真の自由を犠牲にして、自己監禁の檻を作り、単なる肉体の「生」を求めてきた。

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