<雑論>人権派のセクハラ問題 / 報道官 / ドッグフードと嫉妬 / 企業と消費者

● 人権派のセクハラ問題

 台湾では、「MeToo」全盛期。王丹氏や滕彪氏など複数の大陸系著名「人権派人士」のセクハラに対する疑惑が深刻な問題に発展し、注目を集めている。これらの人権派人士はこれまで、米国西側による中国人権問題への批判・糾弾に使われてきた、いわゆる対中プロパガンダの有力ツールだった。

 米国西側が自ら作り出した人権運動「MeToo」、まさにブーメランを食らった形だ。人権ビジネスにかかわる者には、セクハラなどが一番のタブーだ。自分が人権問題に触れたら、一発アウトだから。リスク管理策としては、去勢しかないか。

● 報道官

 週何回も観ているのだが、ホワイトハウスの報道官と中国政府の報道官、比較になたならほど質が違う。前者が後者の足元にも及ばず、民主主義のポリコレと帝王学に疎い浅学・浅薄さが際立つ。最近の中国の報道官たちは、データの比較を多用し、西側流の論理的な演繹や帰納を活用し、ことごとく西側メディアの嫌がらせを撃退、論破している。

 一昔前の「戦狼」ぶりから一変し、いかにも紳士淑女的に変貌しつつも、火力が倍増している。手元に用意されている情報資料の分類はすこぶる上手。キーワード検索も早い。付箋紙の貼り方は半端ない。もちろん資料不足の際の誤魔化し方も洗練されている。あとは記者への反問は必殺だ。

 日本の報道官?話にならない。棒読み力と鈍感力だけは1級だ。我が総理を見ればわかる。ほぼ国恥状態だ。お気の毒だ。白痴政治家に白痴メディア、そして白痴有権者。

● ドッグフードと嫉妬

 私の「親中」言論に「お前は中共からいくらもらっているのか?」という問いが必ずやってくる。たくさんやってくる。いつも言っているように、私はお金なら是非もらいたい。だが、私が要求する額をまともなスポンサーは払ってくれない。私1人に1万を払うよりも、1でも働いてくれる1万人に払ったほうが生産性がはるかに高いからだ。

 1だけでも、わずかのドッグフードで働く人(犬)は、それは誰のためであれ、世の中に腐るほどいる。その主は中共であれ、米帝であれ、原理や法則は一緒だ。民主主義も独裁専制も、ドッグフードのブランドと包装が違うだけ。中身は同じだ。犬は犬だ、狼になれない。犬も偉いが、犬を超えることはあるまい。

 一番怖いのは、お金持ちでも貧乏人でもなく、中間層だ。彼らは、自分より上に行っている人達には嫉妬の情を持っているからだ。この人たちは僅かな餌をもらいながらも、嫉妬の情念を燃やし、同クラスの層を何としてでも引きずり下ろしたい。だから、そういう中間層から離れたほうがいい。

● 企業と消費者

 『「所有」という概念は死んだ。iPhone、テスラ車…購入後も企業にコントロールされる消費者は権利を取り戻せるか』(2023年6月19日付Business Insider)。非常に重要なことが書かれている――。商品購入後に企業にコントロールされる。

 消費者がいかに企業にコントロールされないか。私の場合、iPhoneを買っても、「バージョン・スキップ」をやっている。最初はiPhone 4Sを使って、8代のバージョンアップをスキップして、iPhone 12になったときに、4Sはついにダウン。そこでようやく安くなったiPhone 7Sを買った。今はiPhone 14が最新型だが、私の7Sがまだピンピンしている。あと3年は余裕で使えるだろう。

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